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雨男な野郎たち。

昔から何か大切な行事のある時には、
必ずと言っていいほど雨に降られてしまう
『雨男』なチョイださコヤジです。
自分でも呆れてしまうほど、その性質は強烈なモノがあり、
雨の日には何となく申し訳なくさえ思ってみたり…。

昨日は、冷たい雨の降る中、
ジェフ千葉との一戦を見にフクアリまで行って参りました。
下町育ちでチャキチャキの江戸っ子にもかかわらず、
ジェフファンという友人の036さんと共に。
Jリーグでも屈指のハイテンションマッチである
ジェフとトーキョーの対戦を、今回も存分に楽しんできましたよ。
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フクアリを訪れるのは去年以来2回目。
いやあ、やっぱりこのスタジアム、素敵だわー。
臨場感がビンビン伝わってくるサッカーを見るには最適な距離感で、
サカ・キチなボクなんかは、スタジアム内に足を踏み入れるだけで
俄然テンションが上がってしまいます。
しかも、フクアリにはしっかり屋根が備え付けられているので、
雨天の観戦もヘッチャラ…。
サポーターには嬉し過ぎるスタジアムなのです。

それにしても、前半のジェフ千葉には感服です。
以前から、このサッカーこそが『ジャパニーズスタンダード』として
日本サッカーが目指すべき姿なんじゃないかと思っていましたが、
昨日、改めて見せられた高次元なサッカーに、
対戦相手ながら、ちょっと惚れてしまいましたよ…。

何たって、プレーの切り替えが物凄く速い。
とりあえず確実な選択肢がないと動き出さない
『よっこらせサッカー』のトーキョーとは対極にあるサッカーで…。
しかも目まぐるしくポジションチェンジは繰り返すし、
2列目以降の選手がどんどん前線の選手を追い越してくるので、
相手DFからすると、全然選手を捕まえるコトができない…。

そのベースには、高い質の運動量と、
何より味方同士で共有している
共通イメージが存在しているんでしょうね。
その辺がチームとして徹底されているので、
見ていて本当に小気味良いんですよ。
明らかに「○○はしてはいけない」という後ろ向きな発想ではなく、
「行ってきちゃえよ」という背中を押してくれる信頼サッカー。
3,4年前のイケイケなトーキョーもそうだったんだけど…。

そんなチームの質の違いが結果にも反映されて、
前半はほぼ一方的な展開で0-2…。
意気揚々と目を光らせる036さん…。
3時間を切る睡眠時間と、両チームのあまりの違いに
少々ゲンナリ気味のチョイださコヤジ。
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それでも、チャンスは十分にあると考えていましたよ。
ジェフさんは決して守りに入るコトはないので、
それだけスペースが生まれるというコトでもあるし、
何よりこのテンションを90分続けられるとは思えないので、
ちょっとガクっときた時に一気に攻勢をかけられれば…。
いずれにしても、次の1点がどちらに入るかが
とても重要だと考えていたわけです。

しかし、その1点はあっけなくジェフがPKによって手に入れました。
うーむ、トーキョー、これでいよいよ厳しくなったか…。
いや、根拠は薄いけれど、まだまだいけるんじゃないか…と。

サッカー経験者とは到底思えないですが、
この時になって雨が強くなり出したんです…。
「よーし!きたぞ!!」と…。

というのも、トーキョーは雨の試合にめっぽう強いんです。
ちゃんと調べたわけじゃないけれど、
雨の試合の勝率はかなり高いんじゃないかな…。
印象的な勝ち試合も雨の日ばかりでは…。

理由はいくつかあると思いますが、
まず雨が降るとサッカーでは実力の差が埋まるんですね。
で、ボール扱いが決してうまいとは言えないトーキョーの選手たちなので、
ちょっとくらいスリッピーなピッチの方が、プレースピードが上がるんです。
そして、雨でビッショリ濡れるコトで、人は理性から解き放たれる…。
こういう状況に置かれると、トーキョーの選手は本当に強いんです。
しかも3点をリードを許して攻めるしかないとなるとね…。
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案の定、後半23分グラン・カピ今野が
気持ちのこもったヘディングをぶち込むと
イケイケ・トーキョー・タイムが始まる。
この時、ある確信が…。「こりゃ、あるぞ…」
トーキョーがこういう展開で試合を引っくり返しちゃうのを
ボクらは何度も見てきましたからね。
そう、去年のフクアリでも…。『逆転のトーキョー』であります。

そして、後半32分、審判にプレゼントされる形で得たPKを、
ルーカスが確実に決め、とうとう1点差に迫る。
さっきまでの楽勝ムードから一転、
明らかに言葉数が少なくなる036さん…(笑)

チョイださコヤジは指の震えが止まらない…。
最近、ダメなんですよね、
寝不足の時にテンションが上がると、もう指が震えちゃって…。

残りの10分は、互いに胃がキリキリするような一進一退の展開…。
足の貧乏ゆすりが止まらない036さん…。
まるで自分を鼓舞し励ますかのように
「まだいけるぞー!」と声を張り上げるチョイださコヤジ…。

そしていくつかのチャンスを作り出すものの、
トーキョーはもう1点が取れず3-2でジェフが勝利を収めました。
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ひと時の過緊張状態から一気に解放される036さん。
いやあ、おめでとうございます!
ジェフ千葉、選手もサポーターも
爽やかで清々しい素敵なチームですね。

そして、お互い、ナイスゲームでした。
4連勝中と好調チーム同士の対戦は、
また一つの傾向が生まれるほど、
ハイテンションな好ゲームだったと思います。
トーキョーとしては、勝ち点を奪えず苦しい結果ですが、
思わず両チームの選手に拍手を贈りたくなる試合でした。

また良いモノを見せてもらったので、気分良く生活できそうです。
036さん、お疲れ様でした。またご一緒しましょうね。

9月30日(日)@フクアリ
FC東京 2-3 ジェフ千葉    (東)今野、ルーカス
                     (千)新居、工藤、水野

  by pippo_senzaki | 2007-10-01 12:05 | サッカー

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